横浜ベイスターズ、ソフトバンクホークスを応援するオバサンの日常日記
チョコレートの真実(欲)

チョコレートの真実

実はこの本を読んでから半年以上経ちます。読んですぐのときは、すぐにブログに感想を書こうと思っていたんです。実際、途中まで書いたんです。

でも、書きながらドンドン指が重くなってきて・・。

なぜか。

それは、この本に書かれている事実が、あまりに重すぎる内容だったからです。この本を読んでから、私はチョコレートが食べれなくなりました。

チョコレートという、なんもと魅惑的な食べ物のために、どれだけの犠牲が払われてきたか・・この本はその真実を教えてくれました。例えて言うなら、財宝をめぐって人が争う、実際はもっと陰険なイメージなのですが、とりあえず、最初はそのようにイメージしてみたらいいような気がします。

今よりずっと昔。

食べ物が宝石より価値があったころは本当にチョコレートをめぐって国同士が争っていた。話の半分は、こういったチョコレートの歴史のことが書かれて興味深く読むことが出来ました。いかにしてチョコレートが生まれたか。そしてチョコレート王国を築こうとした人たちの歴史。

そのうち、人々は競ってカカオ豆を栽培し、売りつけ、金儲けをしようとし、屍の上にカカオの木を植えたのです。それは歴史の事実。変えようがない人間の薄汚い部分。多くの奴隷を使い死んだら捨てる、そのような信じられないことが起こっていたのです。

あの、たった、一粒の黒い小さい食べ物のために。

忘れててはならないのは、その出来事が今も続いているということ。

そうなんです、私が一番衝撃を受けたのは、その部分なんです。いまだに・・この、食べ物があふれる世の中で、世界の反対側ではいまだに奴隷のように使われ、打ち捨てられていく子供たちがいるという事実・・。

信じられないけど、真実なんです。

ずっと書けなかった真実。

こんな重いことをブログで気軽に書いていいのか、ずっと悩んでいました。でも、思ったんです。事実を知る権利が皆さんにはあると。そしてこの真実を知ってどう向き合うからは皆さんの自由なんだと。

だから思い切ってこの記事を書くことにしました。

人間の欲はどこまで深いのか・・思い知らされた一冊です。



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キャッチャーという人生(読)

キャッチャーという人生

著者、赤坂英一さんが個性豊かな現役キャッチャー、元キャッチャーたちにインタビューをしたものをまとめた本。登場する人物は、去年、レオ軍団のホームランの数を大きく伸ばしたデーブ大久保コーチ、マリーンズの山中潔バッテリーコーチ、広島で15年間正捕手を務めた達川氏、(・巨・)で阿部選手が登場する前まで正捕手を務めていた現在村田真一打撃コーチ、他に現役選手では里崎智也、谷繁元信選手です。

まずこの本を読んで一番驚いたのは達川さんってあったま良いのね!!

という事です(^^;)

だって現役選手の時代なんて知らないし、あの解説聞いてたら適当な人間像しか思い浮かばないんですもん。でも、本の中に書かれていたのは、抜群の記憶力と緻密な計算のもと、組み立てられた『リード』のお話でした。

すごいじゃん!!達川さん!!と思いました。

あと村田真一さんの話ですが、彼は小さい頃は家が貧乏で野球をやめようと思ったことがあったんですって。だからプロ野球からオファーがあった時、真っ先に思ったのが『契約金が一番多い球団』だったそうです。その時、たまたま(・巨・)に入団が決まって、契約金は全部親に渡したそうです。

プロ野球に入ってからも村田選手は肩の故障などがあり、遠回り遠回りしてきた選手なわけですが、この頃村田選手は『肩が弱い』というレッテルを貼られていました。と、いうのも、盗塁を刺すことが出来なかったからです。

しかし、村田選手はこの頃、自分が特別肩が弱いとは思っていなかったそうです。強くもないが、普通だと。では、なぜ盗塁を刺すことが出来ないのか?それはピッチャーのクイックが下手だったからなんですって。

だから、ピッチャーにはよく「チュウさん、すみません」と言われていたそうです。盗塁を刺すには肩の力とスローイングの技術とピッチャーのクイックモーションが大事なんですね。そしてインタビューに答えた全員がキャッチャーの基本はキャッチングという事を言われたそうです。

そして『受けさせて頂く』という気持ちが大切なんですって。

谷繁選手はベイスターズ時代に、大魔神佐々木投手の球を受けるため、必死にキャッチングの練習をしたそうです。そして、その練習をわざと佐々木選手の目につく所でやって、佐々木投手の信頼を勝ち取ったそうです。

そして98年、ベイスターズが38年ぶりに優勝を果たした時にマウンドで抱き合ったのが佐々木投手と谷繁捕手だったのです。

この時の事を谷繁選手は「最高でしたねぼくの野球人生でも最高の1年です。ドラゴンズでも優勝2回、日本一1回やってますけど、やっぱりあの最初の優勝が一番だな、自分の中では」と語ってくれました。

この一言でなんだか報われた気がしました。

ああ、谷繁選手もベイスターズが好きだったんだなぁって。

そのほか、この本の中で一番印象に残ったのが村田真一氏の「死にたいと思ったら休もうよ」という言葉。村田氏は愛娘を不慮の事故で亡くしています。その彼が言う、この一言はとても深いものだし、村田さんの人間味が溢れている一言だなぁ、と思いました。

もう一つ印象に残ったのが、(・巨・)の監督を務めていた藤田監督が当時の大久保選手に言った「たった1イニングのマウンドでも人生をかけて上がるピッチャーがいる」と言う言葉です。

毎年、毎年、新戦力がプロ野球の世界に入ってきては消えていく中、たった1度のチャンスしかないピッチャーも沢山いる訳です(中には一度もチャンスが巡ってこない選手もいる訳ですが)。キャッチャーはそんなピッチャーにいかに後悔させないピッチングをさせるか、それも大切な仕事なのだと。

う〜ん、本当に、本当にキャッチャーって大変なんだなぁって思いました。

ピッチャーの人生をあずかる、という事でしょ?

キャッチャーが『女房役』と言われるゆえんですね。

その他にこの本には、94年5月11日ヤクルトvs巨人、ヤクルトの西村龍次選手が村田真一捕手の頭にデッドボール、以来セ・リーグで頭部のデッドボールは即退場となるエピソードや、86年、プロ野球史上初めて第8戦までもつれ込んだ日本シリーズのエピソードなども書かれています(延長10回、工藤公康、サヨナラヒット、たっちゃんの一言が?)

著者のサイトも面白かったです「アカサカサイクル」ト>>



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野球の国のアリス(奨)
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野球の国のアリス

著者:北村薫

☆概要☆

アリスは野球が大好きな活発な女の子。小学生6年生で、中学に上がったら女の子と言う理由で野球部に入れないため、夏の最後の戦いは勝ちたかった・・けど?

☆一言感想☆

笑える。

野球を知らなくても面白いと思うけど、知っていればもっと面白いかな?

この場面。

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スカ〜〜!!顔とするのよね。

野球はこうじゃなくっちゃ!!と思った。

☆登場人物紹介☆

宇佐木(ウサギ)さんと言う人は本物のウサギのようにピョンピョン跳ねるように走る人。

安西くんってのは鏡のこっち側では勤勉な大人しい男の子だけど、鏡の向こう側では弱小野球チームのキャプテン。もともと真面目な性格なので、どんなに弱いチームでも最後まで責任を果たそうとしている。

五堂俊介はプロ選手並みのセンスを持った男の子。アリスとは同級生だけど、キザでアリスはうざいと思ってる。

兵頭くんはこっちの世界ではアリスの女房役。向こうの世界では柔道をやってる。アリスが大ピンチの時、一言でアリスを救うの。さすが女房!!って感じ。

それほどページも多くないし、さらっと読めるから野球がない日にどうぞヽ(@^▽^@)ノ
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文化の日は過ぎましたけど(読)
昔読んだ本を読み直しています。『黄金の羅針盤』という題名で、今度映画化されるって聞いて、また読み直しているのですが、やっばり面白〜〜い。3部作からなる長編で、先ほど1部を読み終えたところです。今から2部の『神秘の短剣』に突入します。(^o^)/

と言う事で、ブログの更新をサボってますが、すみません(^_^;)イイワケ・・。
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