チョコレートの真実(欲)
2010.01.16 Saturday 02:32
チョコレートの真実
実はこの本を読んでから半年以上経ちます。読んですぐのときは、すぐにブログに感想を書こうと思っていたんです。実際、途中まで書いたんです。
でも、書きながらドンドン指が重くなってきて・・。
なぜか。
それは、この本に書かれている事実が、あまりに重すぎる内容だったからです。この本を読んでから、私はチョコレートが食べれなくなりました。
チョコレートという、なんもと魅惑的な食べ物のために、どれだけの犠牲が払われてきたか・・この本はその真実を教えてくれました。例えて言うなら、財宝をめぐって人が争う、実際はもっと陰険なイメージなのですが、とりあえず、最初はそのようにイメージしてみたらいいような気がします。
今よりずっと昔。
食べ物が宝石より価値があったころは本当にチョコレートをめぐって国同士が争っていた。話の半分は、こういったチョコレートの歴史のことが書かれて興味深く読むことが出来ました。いかにしてチョコレートが生まれたか。そしてチョコレート王国を築こうとした人たちの歴史。
そのうち、人々は競ってカカオ豆を栽培し、売りつけ、金儲けをしようとし、屍の上にカカオの木を植えたのです。それは歴史の事実。変えようがない人間の薄汚い部分。多くの奴隷を使い死んだら捨てる、そのような信じられないことが起こっていたのです。
あの、たった、一粒の黒い小さい食べ物のために。
忘れててはならないのは、その出来事が今も続いているということ。
そうなんです、私が一番衝撃を受けたのは、その部分なんです。いまだに・・この、食べ物があふれる世の中で、世界の反対側ではいまだに奴隷のように使われ、打ち捨てられていく子供たちがいるという事実・・。
信じられないけど、真実なんです。
ずっと書けなかった真実。
こんな重いことをブログで気軽に書いていいのか、ずっと悩んでいました。でも、思ったんです。事実を知る権利が皆さんにはあると。そしてこの真実を知ってどう向き合うからは皆さんの自由なんだと。
だから思い切ってこの記事を書くことにしました。
人間の欲はどこまで深いのか・・思い知らされた一冊です。
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生きたまま皮をはがされる動物たちがいなくなる日がきますように。